元トモ オレンジデイズ

前回RHYMESTER宇多丸さんのことを書かせていただいた。

リスナーを名乗れるほどではないがタマフル時代からこれ面白そうだなと思ったらつまんで聴いている。

今はラジオクラウドでピックアップするかたちで

タマフルのコーナーは書籍になりがちである。

同じTBSラジオでもJUNKはなかなかならないのに

今年は不毛な議論あるかな。10周年おめでとうござます。

オードリーほどとは言わない(オードリーは武道館のこともあっただろうけど素晴らしすぎた)

バナナムーンみたいによくわからないコラボをしないで不毛らしい1冊を出して欲しい。

 

そこで今回たしか3月で一旦終了してしまう「拝啓元トモ様」に送ろうと思ったけど送らずに終わった私のエピソードを一つ

 

あれは中学生の時。私の通学方面は人数が少なく、わりとみんなすぐ仲良くなりました。

そんななかその輪に加わらないAがいました。

Aは別クラス。チリチリ頭に大きいクリっとした目。まん丸の眼鏡をかけ。

いかにもわが校の陰キャという感じ。

当時あまり人見知りしなった私は怖いもの見たさもあり話しかけ、Aと私はすぐに仲良くなりました。

Aと数人のほぼ帰宅部たちと月曜はジャンプ、水曜はサンデーにマガジンを立ち読み。

本屋によって漫画を勧めあったり、TSUTAYAでCDを試聴したり、半日の土曜日はマックで昼を食べ、無駄に駅近くをうろうろとしていました。

携帯を買ってもらったときは用もないのもメールしたり

夏休みにはRe:がとんでもない長さになるほど「しりとり」をしたりととにかく暇をしていました。

 

そんな中学生もおわり高校生へ。

私は当時ハマっていた「あひるの空」の影響である運動部に入部。

Aも一緒に入部。中学3年間ほぼ帰宅部同然で過ごしてきた私たちには週6の部活はきつく。なんどもやめようと思いました。

ずっとベンチだったけどA含め帰りにファミチキを食べたり、試験が近いときには一緒に勉強したりと部活でがんばれたとは言い難いしいい思い出とは胸を張って言えないけどいい時間だったのかと思います。

Aと私は最後までではありませんでしたが進学校ゆえの区切りでやめ、そこからは勉強。

私は医学部へ。Aも某有名大学に進学しました。

春休みにはスキー旅行に行き、大学にいってもこんな関係が続くのかなあと漠然と考えていました。

 

大学に入り6年間の男子校の殻を破ることができず大学デビューすることを斜めでみていた私に対しAはダンスサークルに入りました。

 

大学に入っても中高の友人とつるむ私、どんどん付き合いが悪くなるA。

Aのmixiにはまさにオレンジデイズのような男子校時代思い描いていた大学生活を送っているようでした。

それからも高校時代に依存する私とAの距離はどんどん開いていきました。

 

あると時ふとこっちからばかり誘ってるなあと感じ企画するように言うと

 

「忙しいし土日なんて予定あるから無理」

 

と突き放すA。

それから連絡をとらなくなりました。

 

 

連絡をとらなくなり数年。

ふとAからメールが、学園祭でサークルを引退するからを見に来て欲しいと

少し悩みましたが興味もあったし、何よりここで途切れるのも寂しいし。

友人と一緒に学祭へ

 

都内にある有名大学の学祭はキラキラしていて私にはまぶしく感じました。

私も大学に馴染めていればこんな生活もあったのかと

 

そしてAのダンスサークルのライヴへ

メインステージにたくさんの観客

そして舞台で踊るA

高校時代ベンチをともに温めたAとは思えませんでした

努力したんだろうな

それと比較し私は・・・

大歓声のなかライヴは終了。

そのあとAにすごかったよと伝え、見に来てくれてありがとうとかわしました。

 

 

それからなんだかAに声がかけにくく、そしてAからも連絡がなく

私は無事ストレートで卒業し、研修をおえました。

Aの近況はFacebookで少しみましたが

そのうちリア充たちをみるのも嫌になり開く頻度も減っていきました。

本格的に働き始め、ふとタマフルのこの特集を聴いたとき

思い浮かんだのはAでした。しかし連絡はとりませんでした。

 

 

それからまた数年。

高校の友人の結婚式の2次会でAに出会いました。

来ることも知らなかったのでかなり動揺しました。

髭を蓄え海外で働くというA。

おそらく5年以上ぶりでしたが意外とすんなり話せました。

近々外国の人と結婚するのだとか。

 

数年ぶりの再会がうれしくもなんだかやっぱり違う世界にいるなと感じ連絡先も交換せず

また元トモかなとかみしめ電車に揺られ帰りました。

 

そこから数週、たまたま開いたFBでメッセージが

Aからでした。

結婚式に来てくれないかと

正直うれしかったです。しかも高校時代の友人の中最初に声かけてくれたみたい

Aの中でも私を心のどこかで私を意識してくれていたにかなと

 

場所は海外で高校時代の友人数人で行くことに。

海外に呼ぶのにだいぶ軽い感じ

説明が少ないAに違和感を抱きをしましたがまた友人に戻れるのではとうれしさも感じ楽しみにしていました。

 

 

しかしコロナの影響で行けず、式も延期に

また元トモにもどってしまうのではないかと不安です。

これで結婚式にいっていればハッピーエンドでいい元トモエピソードだったのに笑

 

 

元トモは書籍化もされております。珠玉のエピソードがたくさん。

なかでも山月記の虎は傑作です。

他にも書籍化さている特集はたくさん。

ババァ、ノックしろよ!もお勧めです。

 

 

 

拝啓 元トモ様 (単行本)

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  • 発売日: 2019/07/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ババァ、ノックしろよ!

ババァ、ノックしろよ!

  • 発売日: 2016/11/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)